プロジェクトについて

一俵プロジェクトとは?

農家さんが大切に育てた美味しいお米と、農作業に役立つスマート農機を“物々交換”。
農家さんは、お金の負担なく品質や生産性を高めることができます。
そして、そのお米は、わたしたち消費者の食卓へ。
お米をきっかけに、農家さんとわたしたちがつながるプロジェクトです。
さらに、お米の販売で得たお金を使って、農地にネット環境を整えていきます。
こうして、最新技術を使った“スマート農業”が広がっていきます。

つくる人と食べる人をつなぎ、みんなで未来の農業を育てていく——

それが「一俵プロジェクト」です。

プロジェクトの背景

私たちは2016年より水稲農家さんの水管理の負担を軽減するため、スマホで見られる水位センサーや給水装置の開発を行い数多くの農家の方々と共にその課題に向き合ってまいりました。
近年、米価の高騰や備蓄米の放出による価格の乱高下、さらには詐欺サイトの出現など、米をめぐる混乱が続いています。
その一方で、日本の食を支えてきた農家の努力や苦労が見過ごされつつあるように感じています。
私たちは、日本で生活する人々がいつまでもずっと美味しく楽しく暮らせる社会であるよう、農業を持続可能なものにしていく必要があり、スマート農業が高齢化や人手不足といった農業の課題を解決しこの難題を解決していく鍵であると考えています。
また、生産者が一生懸命に育てたお米を食べた人から美味しいと言ってもらえることの喜びも知っています。
そこで、水稲農業を持続可能なものとし生産者と消費者が互いに理解し支え合える仕組みとして、「米一俵」とスマート農機(水位センサー)を交換し、そのお米を生産者の顔とともに消費者に届ける新たなプロジェクトを企画しました。

仕組み

「一俵プロジェクト」は、農家が育てたおいしいお米と、農作業を省力化するスマート農機(当社の水位センサー)を物々交換する仕組みです。
• 農家は金銭的な負担なく高価なスマート農機を導入可能
• 交換された米は消費者のもとへ届けられ、農家の「顔」が見える流通を実現
• 得られた収益で農地に LPWA 通信インフラを整備し、スマート農業の基盤を構築
この循環型モデルにより、生産者と消費者が直接つながる「共創型農業エコシステム」を目指します。

展望

「一俵プロジェクト」では、以下の目標の達成を通じて、農業と食の未来をともに育む社会を目指しています。
• 農家の作業負担の軽減
• お米の生産性向上
• 農家が農業を持続できる価格の確立と定着
• 誰が作り、誰が食べているのかが分かる“顔の見える”食文化づくり
• 販売によって得た収益を活用した通信インフラ(LPWA)整備
• 生産者と消費者がつながる、共創型の農業エコシステムの形成
今後も、より多くの農家と消費者を巻き込みながら、テクノロジーと共感で未来の農業を支える活動を展開して参ります。